Patient-reported outcomes (PROs) from the Phase Ⅲ IMbrave150 trial of atezolizumab (atezo) + Bevacizumab (bev) vs Sorafenib (sor) as first-line treatment (tx) for patients (pts) with unresectable hepatocellular carcinoma (HCC).
First Author : Peter R. Galle, et al.
背景
第3相 IMbrave150試験の結果として、化学療法歴のない切除不能肝細胞癌患者に対する一次治療としてのアテゾリズマブ(atezo)+ベバシズマブ(bev)併用療法は、ソラフェニブ(sor)単剤と比較し、全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)を有意に改善したことが2019年のESMO Asiaで報告された1)。
本報は、そのIMbrave150試験の副次的評価項目および探索的項目として設定されていた、患者報告アウトカム(patient-reported outcome:PRO)の報告である。
対象と方法
患者をatezo(1,200mgを静脈投与、3週毎)+bev(15mg/kgを静脈投与、3週毎)投与群またはsor単剤(400mgを1日2回内服)投与群に2:1の割合でランダム化割付し、臨床的ベネフィットが認められなくなるまで、または許容できない毒性が発現するまでオープンラベルで治療を継続した。
IMbrave150試験で設定された評価項目は図1の通りである。
EORTC QLQ-C30およびEORTC QLQ-HCC18を用いたアンケートは、治療前、治療中の3週毎、治療終了(治療中止または増悪)の後に3ヶ月毎に実施した。
それをもとに、QOL、機能評価(身体機能、役割機能)、全身症状がそれぞれ低下するまでの期間(time to deterioration:TTD)などを解析した。